馬術部
正門をくぐり、キャンパスに入るとすぐに目に飛び込んでくる、自然木を生かした馬場が、馬術部の活動拠点です。その活動は朝6時から始まり、馬の世話や練習を毎日こなしています。厩舎がキャンパス内に敷設されていることもあって、昼休みに馬の様子を見に行くことも。夕方も、授業が終わってから馬を運動させたり、手入れや簡単な治療をしたりと、常に馬のケアを欠かすことはありません。
こうした馬中心の毎日を送ることにはさまざまな苦労もありますが、馬と信頼関係が生まれる瞬間を味わってしまうと、そんな気持ちは一気に吹き飛びます。犬や猫にはない、大型動物ならではの馬の可愛さを発見できるのも、身近で触れ合っているからこそ得られる素敵な瞬間です。
年間を通してさまざまな馬術大会やホースショーに出場していますが、最大の目標としているのが毎年11月頃に開催される全日本学生馬術選手権大会への出場です。大会では、競技アリーナに設置された障害物を飛び、より早くゴールする障害馬術競技。演技の正確さや美しさを競う、乗馬のフィギュアスケートともいうべき馬場馬術。
クロスカントリー・障害馬術・馬場馬術の3種目を同一人馬のコンビネーションで行う総合馬術競技の3競技が行われます。そして、全日本大会に出場するためには、6月頃に開催される関東学生馬術競技大会で好成績を残す必要があるため、まずはこの大会を突破することを目標に、日々、馬たちと一緒に練習を重ねています。
また、学生が馬の調教に直接かかわれるのが、麻布大学馬術部の特長。もともと競走馬だった馬に乗馬用の鞍を乗せることから始まり、最終的に馬術競技に出られる状態まで、本当にゼロからトレーニングを行っていきますが、その過程全般にかかわれるのは非常に貴重な経験です。将来、競馬や乗馬にかかわる仕事、動物全般にかかわる仕事に就きたいと考えている人にとって、大きな財産になることは間違いありません。
さらに麻布大学馬術部には、大学まで乗馬未経験だった学生も数多く在籍。気性のやさしいベテランの馬と一緒に、馬術の楽しさを体感しながら、まずは毎年1月に開催される新人向けの馬術大会、六会ホースショーへの出場をめざします。