野鳥研究部
野鳥研究部は、1962(昭和37)年の創立以来、半世紀以上にわたって活動を続けている伝統あるサークルです。主な活動となるのが、「定例鳥見」と呼ばれる野鳥の観察。月1回の割合で神奈川県や東京都近郊のフィールドへおもむき、5~6人からなる複数のグループに分かれて、観察エリアに生息している野鳥の生態を調べていきます。
探鳥地での野鳥の調べ方は、双眼鏡やフィールドスコープといった道具を使って目で観察するだけでなく、その鳴き声に耳を澄ませることで、どんな野鳥が生息しているのか確認していきます。また、定例鳥見以外にも、各自で鳥見を企画する「オープン鳥見」を随時行っています。
年間の活動スケジュールとしては、ゴールデンウイークに春合宿、8月に夏合宿、12月に冬合宿を実施。宮城県の伊豆沼でマガン、栃木県の奥日光でコマドリ、長野県の戸隠でクロツグミなど、その地域やその季節ならではの特色ある野鳥を観察しに出かけます。合宿での活動はとてもアクティブで、山道を歩いたり、キャンプ場で自炊したり、場所によっては野鳥以外にも、さまざまな野生動物に出会えたり、自然の息吹を満喫できるのが大きな魅力になっています。
この他にも、10月の大学祭では展示及び模擬店の出店。昨年度の11月には、バードウォッチングを通じた全国規模の自然保護チャリティーイベント、学生バードソンに参加し、総合を含む3部門で第1位を獲得しました。
野鳥観察のプロ集団のように思われがちなサークルですが、バードウォッチングをはじめたのは大学に入ってからという部員がほとんど。部員のみなさんからは、「みんな初心者からのスタートなので安心」「野鳥研究部に入ったことで、それまで見向きもしなかった身近な野鳥の存在にも気づくようになり、その姿を見ることがとても楽しくなった」
「野鳥の鳴き声を聞いただけでその種類がわかり、実際に正解できるようになっていくのが最高」といった声を聞くことができました。また、活動の一環として、1993年~2002年、2013年~2016年のNHK紅白歌合戦において、会場内の得点集計のカウントを担当しており、これも貴重な経験になっています。